5月8日 ペンギン

作曲家仲間には、端から見ればくだらないものを収集しているコレクターがたくさんいるのですが、私も数々のコレクションがあります。あまり公表したくないものもありますが、そのうちの1つはペンギングッズであります。すでにペンギンを抱きかかえてUTB内を歩いているところや、編集室のMacの横にペンギンを置いてニタニタしながら作業しているところを一部のUTBスタッフに目撃されてしまいました。

今は、「Melissa & Doug Plush Penguin」という巨大なペンギンに惹かれつつ、どんどん狭くなる部屋を思い浮かべてため息が止まらないじゅんぺーです。
(アメリカのamazon.comで上の商品名を検索すればすぐ出てくるはずです)


さて、今月はPicture Battleのプロモーションのために週に1回、日系のお店を中心にポスターを持ってまわっています。多くのお店や教育機関に快くポスターを受け取っていただき、心から感謝しています。インターン以外でも作曲や編集の仕事をすることが多い私は、部屋にこもりがちです。ですから、ポスター貼りの作業で外に出るのは、私にとってはちょっとした遠足気分(?)で新鮮な気持ちでいっぱいです。

今日ポスター掲示をお願いにまわったお店の中に、日本のキャラクターグッズをたくさん扱っているところがありました。その中に「靴下にゃんこ」という新キャラ(少なくとも私は初めて見ました)を発見、なんとも癒し系の黒猫のぬいぐるみにすっかり惚れ込んでしまいました。

でも、ペンギングッズのコレクターとしては、にゃんこもいいけどやっぱりペンギンキャラです。にゃんこを抱きかかえながら、思わずレジに向かい、20歳ぐらいの素敵な店員さんに話しかけてしまいました。

(ちなみに、このお店では一緒にまわっているもう一人のインターンだけが話したので、私はUTBとは無関係のただのお客だとしか思われていないはずです。)

「あのー、変な質問があるんですけど」

「は、はい?」

「あのー、よろしいですか?」

「変な質問をですか?」

「はい」

「えーと、今のが変な質問じゃないですよね。ある程度、変な質問に思えたんですけど」

「いや、確かに今のも変なんですけど、これからもっと変になるんです」

「はい、心の準備はできました。(笑顔で)どうぞ」

「あのですね、(にゃんこを見せながら)こういうので、ペンギンのものはありませんかね?」

「ぺ、ペンギンのように見える猫をお探しですか?」

「いや、猫じゃなくていいです。ていうか、猫ではないんです。ペンギンだから」

「つまり、ごく普通の日本語に直すと『ペンギンのぬいぐるみはありませんか?』ってことですか」

「ああ、そうです」

「猫は関係ないと?」

「ええ、関係ありませんでした」

「しばらくは、そちらにペンギンがあったんですが……」

「あったんですか?!」

「はい、でも全部売れてしまいました。こちらのコーナーに(と案内してもらいながら)いろいろな動物のが揃っているんですけど、ペンギンだけが全部売り切れになったんですよ。もう残っているのはこちらの鉛筆だけですね」

「そりゃ、ペンギンはかわいいからすぐに売り切れますよね?」

「ええ、本当に可愛かったんです、売り切れて当然だと私も思いました」

「ですよね」

「さすがはペンギンですから。また注文しているんですけど、いつ入荷するかは分かりません」

「……そうですか。まぁ、これだけ可愛かったら仕方ないですよね」


実は、今日もう一件立ち寄ったところも、日本のキャラクターグッズをたくさん扱っていました。そうなると、どうしてもお決まりの質問をしないわけにはいきません。

「すみません。ペンギンのぬいぐるみはありませんか?」

「うーん、ペンギンはないけど、クリボーならあるよ」

なんでや?! 

おっちゃん、なんでペンギンを探している人が代わりにクリボーに興味を持つと思ったのでしょう?

自信満々にスーパーマリオ・コーナーを指差す爽やかな笑顔のおっちゃんに戸惑いながらお礼を言って去りました。