ポキートスパニッシュ
第54回 今年最後のポキート 12月28日O.A.
今週は今年最後のポキートでした。みなさん、今年一年のポキートの感想を聞かせてください。UTBまでメールをお願いします。
では皆さん、良いお年を。
¡Feliz Año Nuevo!
スペイン語豆知識
先日、カルロスとアダベルトというメキシコ人を雇って友達の引越を手伝いました。(スペイン語を喋るとこういう依頼が多い)言うまでもなく、彼等は不法入国者でホームデポの駐車場などで仕事をさがしている類いの労働者です。移民の問題がホットなトピックになっているカリフォルニアですが、彼等の仕事ぶりを見るとやっぱりこの州を支えているのは彼等かな、という気がします。いやな仕事でも一生懸命やり、とにかくタフです。カリフォルニア最大の産業は映画でもITでもなく、他ならぬ農業です。この農業を支えているのが、セントラルバレーに住んでいるカルロスやアダベルト達なのです。 季節労働者として特別なビザをもらっている人も多いと聞きますが、十中八九は「イリーガル」でしょう。
休憩時間に彼等がどうやってアメリカまで来たか聞いてみました。まずは国境のティファナの街まで行きます。そして国境を超えるための「コヨーテ」というブローカーを探し、値段を交渉します。そこで驚いたのが、国境越プライス。今は相場で$2500位だと言うのです。どうやって日給のメキシコでそんなお金が貯められるのか不思議ですが、アダベルトの場合自分の貯金と親戚から寄付してもらったそうです。お金を払っても保証はなく、悪いコヨーテに引っかかるとお金だけもって逃げられる場合もあるとか。しかし、コヨーテ業も競争率が激しくなっており、口コミや噂でよいコヨーテはすぐ見つかるそうです。「やっぱり、アフターケアが大事だな。親戚の家の前までちゃんと送ってくれたよ」とアダベルトは国境越を助けてくれたコヨーテを絶賛していました。話は展開し、何故「コヨーテ」という名前がついたか豆知識まで教えてくれました。国境の山にアメリカ政府のイミグレーションパトロール入ってきたら、移動中の人々にコヨーテの鳴き声を真似して合図を送っていたことに由来しているそうです。
引越が終わり、日給の$ 100をもらうと10枚の$ 10札を私に見せ、半分を取って、「これは国の母ちゃんに仕送り」、4枚取って「これはレント」。「あと一枚は?」と聞くと、「タバコでも吸って考えようか」と言い、ポッケからマルボロのパックを出すと引越で見事につぶされていました。「あ〜あ、最後のはタバコ代になっちゃったよ」といいながらガソリンスタンドへ歩き始めるアダベルトでした。
真面目に働き仕送りするメキシコ人だけではないと思いますが、今まで一緒に仕事した人達は大半がそうでした。「開拓精神」などのような大志を抱いて国境を渡って来た訳ではないでしょうが、国籍問わず一世という人々はたくましく、誠実な人が多いです。これからどう移民法が改善されるか分かりませんが、アダベルトとカルロスにはビザを与えてほしいですね。


