ポキートスパニッシュ

第39回 Perdón. Repite, por favor. 「すみません。もう一度おねがいします。」 9月7日O.A.

復習

今週は

Perdón. Repite, por favor.
すみません。もう一度おねがいします。

聞き取れなかった時に使うフレーズを勉強しました。Perdón は英語の「pardon」と同じです。

その他にも

Otra vez (オットラ ベス)=もう一度

と聞き直しても通じます。「もう少しゆっくりおねがいします」の場合は

Despacio, por favor. (デスパシオ ポルファボール)

と言いましょう。

今週の3単語
すいません(Excuse me)の単語

Perdona →どんな場合でも使える

Disculpa →丁寧な言い方

Con permiso →道を通るときに

スペイン語豆知識

今週、勉強したフレーズ以外に、メキシコではこんな聞き方もします。

¿mande?(マンデ)

和訳:何?
英訳:what?

問いかけられた言葉が理解出来なかった時や、聞き取れなかった時に使います。スペイン語に¿Qué?(ケ?)という類似語がありますが、メキシコ人は圧倒的に¿mande?を使います。「何?」或いは「何とおっしゃいましたか」という意味で頻繁に使われます。しかし、¿mande?の不定詞はmandarで「命令する」という意味があるので¿mande?は「命令してください」と直訳出来ます。実は、この言葉に少し悲しい史実が含まれています。

言葉は環境により変貌する事が頻繁にありますが、一旦、文化にとけ込んでしまった言葉はなかなか死にません。¿mande?もその一つの例です。スペイン人が大波の如くアメリカに流れ込んだ16世紀以来、ネイティブのインディオは奴隷として扱われてきました。インディオとスペイン人の混血も純血でない事から、見下されてきました。カースト制度の類いです。何パーセントヨーロッパの血が入っているかによって、細かくカーストが決まりました。白人がヘラルキーの上位にあり、白人とインディオの混血、mestizo(メスティソ)や、白人とアフリカから奴隷として連れてこられた黒人の混血、mulato(ムラト)が下位に属し、そのまた下に、アフリカから奴隷として連れてこられた黒人とインディオの混血の子供は、tinto de aire(空気の一粒)と冗談のような名前で差別され、存在も人権も認められていませんでした。

その後、多くのスペイン人は富を得たと同時に、妻子をアメリカに残し、スペインに帰って行きましたが、人種差別の他に、それを許容する格差社会と言葉という負の財産が残りました。メスティソは白人に対し¿mande?(命令してください)と言い、インディオはメスティソに対し¿mande?(なんなりとお申し付けください)と言い、いつの間にか呼びかけられたら、¿mande?と自動的に答える習慣ができてしまった様です。

日常、こんな歴史背景を意識しながらこの言葉を使っている人はいないと思います。